アルゴリズム k平均法:データの自動分類
「手法の仕組み」について、もう少し詳しく説明します。「手法」とは、ここでは「K平均法」のことを指し、大量のデータが集まっているところから、隠れた規則や繋がりを見つけるための方法です。この方法は、似ているデータは近くに集まり、似ていないデータは遠くにあるという考えに基づいて、データをいくつかのグループ(かたまり)に自動的に分けていきます。
このグループの数を「K」と呼び、例えばKを3に設定すると、データは3つのグループに分けられます。Kの値は、解析する人が事前に決めておく必要があります。
では、K平均法はどのようにデータを分けていくのでしょうか。まず、コンピュータがそれぞれのデータにランダムに仮のグループを割り当てます。これは、いわば最初の準備段階です。次に、各グループの中心、つまり平均的な位置を求めます。これを「重心」と呼びます。重心は、グループに属するデータの位置の平均値で計算されます。
そして、それぞれのデータについて、どのグループの重心に一番近いかを計算し、一番近い重心を持つグループにデータを改めて割り当て直します。つまり、それぞれのデータが、より自分に合ったグループに移動するわけです。
この重心の計算とデータの割り当て直しを、重心の位置が動かなくなるまで繰り返します。重心が動かなくなったということは、それぞれのデータが最適なグループに割り当てられた状態になったことを意味します。こうして、最終的にデータはK個のグループに分類されます。
このK平均法は、顧客の購買行動の分析や、画像の分類など、様々な分野で活用されています。大量のデータの中から意味のある情報を引き出すための、強力な手法と言えるでしょう。
