アルゴリズム 逆ポーランド記法:計算式の新しい書き方
普段私たちが使っている数式は、足す、引く、掛ける、割るといった計算記号を数字と数字の間に置いて表現します。例えば、1足す2掛ける3のように書きます。これを、逆ポーランド記法、または後置記法と呼ばれる書き方に変えてみましょう。この記法では、計算記号を数字の後ろに置きます。同じ式を逆ポーランド記法で書くと、1と2と3と掛ける記号と足す記号のようになります。このように、計算記号の位置を変えるだけで、式の読み解き方が変わってきます。
この逆ポーランド記法の大きな利点は、計算の順番を括弧を使わずに明確に示せることです。普段私たちが使う数式では、計算記号の優先順位や括弧を使って計算の順番を決めます。例えば、掛け算は足し算よりも先に計算します。しかし、逆ポーランド記法では、数字と計算記号の順番だけで計算の順番が決まります。そのため、計算記号の優先順位や括弧を覚える必要がありません。
この特徴は、計算機での計算処理を簡単にします。特に、積み重ね方式というデータ構造を使うと、効率的に計算ができます。積み重ね方式とは、データを積み重ねていく方式で、最後に積み重ねたデータから順番に取り出していくことができます。逆ポーランド記法で書かれた式は、この積み重ね方式と相性が良く、計算機は式を左から右へ読みながら、数字を積み重ねていきます。計算記号が出てきたら、積み重ねた数字を取り出して計算を行い、その結果を再び積み重ねます。これを繰り返すことで、最終的に式の答えを求めることができます。このように、逆ポーランド記法は計算機にとって扱いやすい記法であり、計算の効率化に役立っています。
