STRIPS

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アルゴリズム

行動計画の立役者:STRIPS

「計画」を自動で作る仕組み、それが「ストリップス」です。正式には「スタンフォード研究所問題解決機」と言い、1971年にリチャード・ファイクス氏とニルス・ニルソン氏によって発表されました。この仕組みは、複雑な問題をいくつもの簡単な行動に分解し、目標達成の手順を自動的に組み立てることを目指しています。 たとえば、ロボットにお茶を入れさせるという問題を考えてみましょう。人間なら簡単な作業ですが、ロボットにとっては複雑な手順が必要です。まずお湯を沸かし、茶葉を急須に入れ、湯を注ぎ、カップに注ぐ、といった具合です。ストリップスは、これらの一つ一つの行動を「状態」と「行動」を使って表現します。「やかんに水が入っている」という状態から、「やかんに水を入れる」という行動によって「やかんに水が入っている」という状態に移る、といった具合です。 ストリップスは、「最初の状態」「目標とする状態」「可能な行動」の3つを定義することで、どのような手順で行動すれば目標の状態にたどり着けるかを計算します。お茶の例で言えば、「最初の状態」はやかんが空で、茶葉もカップもない状態です。「目標とする状態」は、カップにお茶が入っている状態です。「可能な行動」は、やかんに水を入れる、お湯を沸かす、茶葉を入れる、湯を注ぐ、カップに注ぐ、などです。ストリップスはこれらの情報をもとに、「まずやかんに水を入れて、次に火をつけて…最後にお茶をカップに注ぐ」という一連の行動を導き出します。 ストリップスは、ロボットの動きの制御やゲームの人工知能など、様々な分野で活用されています。難しい問題を小さな手順に分解して解決策を見つけ出すという画期的な発想は、その後の自動計画の研究に大きな影響を与え、まさにこの分野における先駆者と言えるでしょう。
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行動計画とSTRIPS

行動計画とは、始めの状態から目標の状態にたどり着くまでの一連の手順を定める方法です。毎日の暮らしの中でも、朝起きてから会社に着くまでにすることを考えるのは、行動計画のひとつと言えるでしょう。 たとえば、会社に行くという目標を達成するためには、家を出る、電車に乗る、会社に着く、といった行動が必要です。これらの行動は順番通りに行わなければなりません。家を出る前に電車に乗ることはできませんし、電車に乗る前に会社に着くこともできません。このように、行動には順序があり、その順序を正しく組み立てることが行動計画の重要な点です。 また、それぞれの行動には、実行するための条件があります。たとえば、家を出るためには、鍵を持っている必要があります。電車に乗るためには、切符を買っている必要があります。これらの条件が満たされていない場合、行動を実行することはできません。行動計画では、これらの条件を考慮に入れて、実行可能な計画を作成する必要があります。 さらに、それぞれの行動には、結果が伴います。たとえば、家を出るという行動の結果、家の外に出ます。電車に乗るという行動の結果、会社に近づきます。これらの結果を予測することで、目標への到達を確実にすることができます。会社に行くという目標を達成するためには、家を出るという行動によって家の外に出る結果を得て、電車に乗るという行動によって会社に近づく結果を得る必要があります。 人工知能の分野では、機械に行動計画を立てさせる研究が盛んに行われています。たとえば、ロボットに特定の作業をさせる場合、どのような手順で作業を進めればよいかをロボット自身に考えさせることができます。また、ゲームのキャラクターに複雑な行動をさせる場合にも、行動計画の技術が役立ちます。 複雑な状況の中で、最も効率の良い手順を見つけ出すためには、高度な計算技術が必要です。そのため、より効率的な方法の開発が重要な課題となっています。