
予測精度を測るRMSPE入門
二乗平均平方根誤差(RMSPE)は、機械学習の分野で、予測の良し悪しを測る物差しの一つです。これは、実際の値と予測した値が、どのくらい違っているかをパーセントで示すものです。特に、実際の値が大きく変わる場合に役立ちます。
例えば、10と100という二つの数を予測する場面を考えてみましょう。10を予測するときに1ずれた場合と、100を予測するときに1ずれた場合では、どちらも1だけずれているように見えます。しかし、10に対して1はずれるのは全体の10%のずれですが、100に対して1はずれるのは全体の1%のずれです。同じ1のずれでも、もとの数が違うと、ずれの大きさが違ってきます。
RMSPEは、このようなもとの数の違いを考慮して、ずれの大きさをパーセントで計算します。これにより、様々な大きさの数を予測する場合でも、予測の正確さを公平に比べることができます。
RMSPEの計算方法は以下のとおりです。まず、実際の値と予測値の差を計算し、それを二乗します。次に、二乗した値を実際の値で割ります。これらの計算をすべてのデータに対して行い、平均値を求めます。最後に、その平均値の平方根を計算することで、RMSPEが得られます。
RMSPEの値は、0から100%の間で表されます。0に近いほど、予測が正確であることを示し、100に近づくほど、予測が外れていることを示します。つまり、RMSPEの値が小さいほど、その予測モデルは優秀であると言えます。そのため、機械学習ではより精度の高いモデルを作るために、このRMSPEの値を小さくするように工夫が凝らされます。